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  • 執筆者の写真大澤龍司

破産管財人の事件(参考記事)

更新日:2023年1月26日

管財人として、リゾートホテル会員の問題に尽力する

リゾートホテル会社が倒産し、破産宣告(開始決定)が出ました。

当事務所の弁護士大澤は、裁判所から選任され、破産管財人として同社の財産整理をしました。

破産した場合、リゾートホテル会員の方は債権者になります。

管財人大澤は会員の話を聞き、ささやかながら問題の解決に尽力をしたことがあります。

どんな訴えがあり、どういう解決をしたのでしょうか。


《こんな会社でした》

その会社は箱根の強羅と兵庫の有馬温泉にリゾートホテルを持っていました。

ところが経営不振で、平成21年、裁判所から破産宣告(開始決定)が出ました。

総債務額は82億円でした。


様々な苦情で声の中で一番多かったのは・・

「いつまでたっても必要な補修がされない」という苦情が多かったです。

管財人大澤も有馬のホテルでカラオケルームの壁紙は破れているのを見ています。

従業員に聞いたところ、「改修するお金がない」のだという回答でした。


「一般の人の方が宿泊代が安いんです」と訴えた会員の方もいました。

しかし、一番多かったのは、《ホテルをもう使用しないのに、会費を支払いしなければならないのか》という質問でした。


《会員を辞めることはできず、業者も扱わない》

リゾートホテルの会員であれば、会費を支払う義務があります。

会員を辞めたらいいのですが、その方法は契約書や会員規約のどこにも書かれていません。

会員権を扱う業者に相談しても、売るために十数万円の手数料がかかるし、いつ売れるか見込みが立たないと言って、断られたようです。

会員自らが買受希望者をみつけるというのも、現実問題としては困難でしょう。


《破産管財人としての苦肉の策は》

破産管財人は財産を少しでも多く回収し、債権者に配分する仕事を行いますです。

リゾートホテルとしては、会員が多ければそれだけ会費収入が多く、経営が安定します。

そのため、会員を辞める方法を教えるわけにもいきません。

結局、ホテルの営業の譲受企業に、会員を辞めたいと申し出があれば、買い取ってもらう(数万円程度)ことで問題を解決しました。

買受企業の営業努力で新会員を募集させることにしたわけです。

どれだけの会員が申し出をしたかは不明ですが、譲渡された方はさぞかしホットされたことでしょう。

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