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執筆者の写真大澤龍司

内からみたリゾートホテルの実情②

更新日:7月10日





【針のむしろどころではありません】

破産会社の社長は背も高く、がっちりとしてなかなか貫禄があった。

しかし、多くの破産会社がそうであるのと同様に

社長を支える経営陣に人材がいなかった。

その社長の話で強く印象に残っているものがある。

《破産の直前って、針のむしろという感じでしたか?》と質問したところ、

《先生、それは甘いです》と社長は即座に否定した。

《針のむしろだけではなく、吊り天井が落ちてくるという感じです!》

その社長にとっては、自分の人生をかけた会社が破綻する、

そのときの経営者の苦悩がよく伝わった一言だった。

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